かゆがるワンちゃんにアレルギー用フードを与えても治らないワケ

かゆがるワンちゃん 健康管理

日中は暑さを感じるくらいになりました。この時期になると体を痒がる犬がいるのではないでしょうか。 犬が痒がっていると、食物アレルギーではないかと考える飼い主さんがいらっしゃいますが、食物アレルギーであれば、季節によって痒みが変化することはありません。

これらの多くは、暖かくなることで、ハウスダストをはじめとする環境中のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が増えたことが原因です。そのため、 フードをいわゆる低アレルギー食やグレインフリーのフードなどに変更しても、ほとんどの場合、痒みは良くなりません。なぜなら低アレルギー食はアレルギーを治す食事ではなく、食物アレルギーを起こさないため の食事だからです。 

環境中のアレルゲンが原因で痒がっているときには、皮膚のバリアを整えることのできるフードを考えましょう。

なぜなら、環境中のアレルゲンが皮膚のバリアを突破して侵入することで痒みが起きているからです。

環境アレルギーフードを選ぶポイント

皮膚や被毛の健康を維持するうえで重要な成分であるオメガ3脂肪酸がとオメガ6脂肪酸の両方の表記があるものを選びましょう。特にオメガ3脂肪酸は炎症を抑え、アトピーやアレルギーの症状の緩和などが期待できるため、フードに含まれる油から積極的に摂取することをおすすめします。オメガ3脂肪酸を多く含むサーモンオイル・亜麻仁油

ドッグフードに含まれる酸化が進んだ質の悪い油は皮膚病や食物アレルギーを起こすケースもあるため、油の品質を見極めることも重要なポイントです。原材料表記が「動物性油脂」「動物性脂肪」など不明瞭なものは、質の悪い油が含まれている可能性もあるため品質にこだわりたい方にはおすすめできません。良質な油を使用しているドッグフードは、原材料に自信があるので何の油を使っているのかハッキリと分かる書き方をしている傾向にあります

体はかかないけど、こんな症状があれば要注意

皮膚のバリアを維持するには多くの栄養素を必要とします。必要な栄養素が不足すると皮膚のバリアを維持することができません。

毛ヅヤが良くない、毛がパサパサしている、毛の色が薄い、などがあれば皮膚に必要な栄養素が不足している可能性大です。 

また、痒がる以外にも、体をよく舐めるようなら注意が必要です。猫と違って犬は自分でグルーミングをしませんから、犬が体を舐めることが多いようなら、やはり皮膚に何らかの違和感があるのです。このような場合も、 皮膚のバリアを整えてあげましょう。

ただし、痒みや皮膚の炎症が激しい場合は、動物病院を受診することをお奨めします。

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