ペットフードの環境負荷を考えて昆虫食ってどうなの??

ペットフードが環境に与える影響

新聞や雑誌など、いろんなメディアで<ESG>や<SDGs>といった用語を見聞きするようになりました。その中に環境問題対策があります。

そこで、

ペットフードが環境に負担を与えているってご存知でしたか?

世界のペットフード市場は2025年にはおよそ12兆2000億円 規模へ。日本でも1兆7000億円にものぼると予測され、年々その消費量が多くなっています

なかでもペットフード消費大国であるアメリカの食肉生産による環境負荷の4分の1はペットフードによるもので、
これは土地、水、化石燃料、リン酸塩、農薬の使用が環境に悪影響を与えています。

これはデータが取れたアメリカの分析ですが、アメリカのペット飼育率は世界1位ではなく、その他の途上国でも増加しているっていうことを考えると

経済発展が続く中国や他の途上国ではさらに環境面への負荷がかかっているということが予測できますね

またペットフードに含まれる肉の割合や質が向上する傾向が続いています

ペットの幸せにはプラスとなりますが、環境にとってはマイナスの影響が大きそうですね

肉を使わないペットフードの登場

最近は、肉を使わないなど新興企業から新商品が続々と誕生しています。
米国・ボンドペットフーズは、発酵技術でタンパク質を培養し、昨年、初の製品を発表。
動物由来ではない鶏肉タンパク質も開発。
米国・ワイルドアースは、酵母タンパク質のドッグフードを発売。
英国・ヨラが2019年発売したドッグフード原料は、昆虫の幼虫、オーツ麦、ジャガイモなど。



だったら肉を使わない代替タンパク質を使ったペットフードを飼い主が与えたらいいということでしょうか?

そうとは言えないんです。代替タンパク質はコストがかさみ高価格になりがち。 そのうえ、ペットが喜んで食べてくれるかという問題もあります。

猫は肉食なので肉が必要。
オックスフォード大学のリサーチによると、ペットフードの生産過程でエネルギー消費が多く、畜産より温暖化を促す。

こうした問題は、何か一つだけを取り上げるのではなく、さまざまな影響と関連して考えていかなければ、本質を見失ってしまうかもしれませんね。ペットフードだけに焦点を絞ると、「うわっ、すごい数だなー」と思ってしまいがちですが、ペットフードに限らず、人間食でも廃棄されている食品は相当量に上り、全世界で生産された食品のうち、約3分の1が廃棄されているという事実から見れば、それにより無駄に排出されるエネルギーや温室効果ガス方が、はるかに大きな問題です。

日本はその中でもトップクラスの食品廃棄国ですから、ペットのことより、まずは自分の生活でできる環境改善やエコに取り組んでいきたいところですね。

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